2007年10月から上海で生活しています。 上海の生活、グルメ、旅行、不動産事情など、現地にしかない生の情報をお伝えします。

日系企業のジレンマ

先日、ある日系企業のお客さんと食事した時に
こんなことを言われました。

いつまで経っても現地化できないんだよね。

中国人スタッフに仕事を任せると辞められてしまうから
 信頼して仕事を任せることができないんだ。

まあ、よくあること。
大抵の会社は同じ悩みを持っているんじゃないですかね?

私も1年前までは同じ考えでしたが、
今は、「御社は、現地化の目的を明確化されてますか?」と
聞くようにしている。

例えば、
「IT部門の運営コストを年間1、500万円」減らさなければならない。
しかも、削るべきコストが日本人駐在員の費用しかないのであれば、
日本人駐在員を帰らせて、現地に担当者を作ればよいだけの事でしょう?
何を悩む必要があるのか。

要は、現地化で、何を一番実現したいのか
議論されていないだけのことなんですよね。

いや、
日本人を帰らせると、サービス品質が悪くなるじゃないか?
 やっぱり日本人が必要だよ!

サービス品質維持? 
それだけのために本当に日本人が必要なの?

だったら、
現地IT管理者の要件を明確化してますか?
現地IT管理者の要件に「サービス品質」というものがあって、
サービス品質の考えや実践方法を現地担当者にトレーニングする
教育計画はありますか? 現在の習得度はどれぐらいですか?
いつまでに達成する予定ですか?

何も無いでしょう?
議論の余地がありませんね。

「現地化」を、
何となく、この部分は現地化した方がいいんじゃないか、
ここは任せておこう等、戦略の無い企業は、いつまで経っても
現地化できません。
コストの高い駐在員に頼り切りの企業のままですよ。

まあ、そもそも本当に現地化してしたいと思っていないのかも
しれませんけどね。(苦笑)

世界のトップ3に入るPC、サーバ等のITハードウェア、ソフトウェア企業は、
中国に約13,000名の従業員がいますが、
トップは中国人、その下も中国人。
欧米人は一人もいません。経営管理は勿論欧米が進めてて、
出張者は頻繁に来ますが、現地に駐在員は一人もいませんよ。

現地化によりコスト削減は勿論のこと、何より意思決定のスピードが
ものすごい速いです。
常に私の会社より一歩先に市場に製品を導入してきます。

このIT企業とはよく競争になりますが、最新機能の販売やコスト競争に
持ち込まれると勝ち目がありません。(苦笑) 
日系企業がいつまで経ってもシェアを取れない1つの理由は
駐在員、意思決定の遅さです。

他にもいくつかありますが、長くなるので今回はこの辺で。
ではまた。


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モンリー

上海生活4年目に突入。中国は10年近く携わってます。中国国内で行った主要都市は北京、天津、青島、上海、蘇州、杭州、無錫、南京、寧波、揚州、镇江、開封、温州、広州、深セン、恵州、香港